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長崎市の男児投げ捨て殺害事件に見る監視カメラの明暗
   長崎市で起きた男児投げ捨殺害事件は、犯人が12歳で罪を問えない中学1年生とわかって補導したが、犯人の補導に役立ったのが、長崎市浜町の浜市商店連合会がアーケードに6月から設置した監視カメラ。デジタルレコーダーが鮮明に殺された男児と連れ立って歩く少年の姿を録画していて、これが捜査の決め手となった。
   テレビでも繰り返して、従来のタイムラプスVTRのピンぼけ状態のような映像とは際立って違った鮮明な映像が放映され、デジタルレコーダーの特長が理解された。これによってデジタルレコーダーの販売に火がつくと思われるが、ここで注意して欲しいのは、(1)プライバシー保護対策、(2)常時モニタリングするか、さもなければ常時録画すること。
   いまは犯人を見つけるのに役立ったのでプライバシー保護論は出てきていないが、この問題は必ず出てくる。そのときに備えて、監視カメラの設置・運用基準を決めて、公開し、それに基づいて運用していることを情報公開するようにすることである。
   殺された男児がいなくなった家電量販店には大手カメラメーカーの最新監視カメラシステムが設置され、デジタルレコーダーも導入されていたが、呆れたことに録画されていなかった。大手メーカー直でなく販売店が売ったものだが、メーカーは販売店に、エンドユーザーにカメラを単に売るだけでなく、監視カメラの正しい設置・運用について指導するように教育すべきである。
   治安が乱れ、セキュリティ事業が追風を受けていると思われているが、実際には価格の大幅なダウンもあって厳しい商売を強いられている。苦しさから、使い方も指導しないで、値引商売したら、ますます自分の首を締めることになる。


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