Secure-japan
header


診断
犯罪事例
セキュリティ情報
このサイトについて
  

モニターを見るきっかけとなるソフトの開発を‥

監視カメラは、人がモニターを見ないことには、まるで役に立たない。人は広いエリアを、あるいは高い場所を、狭い場所を、物陰を見ることができない。これをサポートするのが監視カメラである。しかし、モニターを見ないことには監視カメラが“何を写しているのか”まったく分からない。監視カメラが写している映像を録画して、それを再生しチェックすれば、“何が起きたか”が後になって分かる。
監視カメラは、モニターを見ることが最大の約束事で、録画したカメラ映像を再生してチェックするというのは、最低限やらなければならないことである。
フイルムを使ったカメラで撮影したとしよう。ファインダーを覗いて、初めて何がどのように写るのか分かり、現像してみて初めてそれが確認できる。監視カメラでモニターを見るということは、普通のカメラでファインダーを覗くのと同じであり、録画した映像を見るというのは普通のカメラでフイルムを現像屋さんに出すのと同じことである。
ところが、一般に監視カメラはモニターを見ないで、録画だけしていることが多い。しかし、録画された監視カメラ数台分の映像を再生してチェックするということは並大抵のことでない。まず、数十分で疲れてしまい、まともなチェックなど出来ない。今の主力のデジタルレコーダー(DVR)に動体検知機能(モーションディテクター)が搭載されているが、この機能を活かして動きのあったときだけ録画しようと設置当初にこの機能を活かす設定をすることが多いが、これが曲者で店舗においては人の動きがあってひっきりなしに録画することになり、ビルなどにおいても夜間には外を走る車のヘッドライトの光で、同じようにひっきりなしに録画することになる。再生したとき、録画されているのは車のヘッドライトだけで不審者が写っていないことにがっかりして気落ちしてしまう。
カメラメーカーの人たちは、実際に再生・チェックする苦労を知っているだろうか。恐らくは知るまい。一度現場に行って、その様子を見るべきである。そして、動体検知機能を一歩進めたモニターを見るきっかけとなる新しいセンサー機能を開発してもらいたい。今、録画した映像から万引き犯を見つけ出すのは容易なことでない。動体検知機能がアメリカで開発されて久しい。行動認証システムが注目されるようになったが、今はどれも万引き犯を見つける行動認証システムには至っていない。
日本のメーカーによって、一日も早く効率の良い再生・チェックが行える動体検知機能を開発してほしいものである。ほのかなタバコの煙程度は検知できるものは出来たが‥。
(by 佐藤)
footer