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長崎県小学女児の同級生に殺害事件に思うこと

長崎県佐世保市立大久保小6年の女児が同級生に殺害されるという痛ましい事件が起こった。
”殺す”ということへの理解力、感情だけで行動する”きれやすい”という現代の子供を象徴する事件なのではないだろうか?
なぜ、最近の子供は切れやすいのか、ある学者は赤ん坊のころに親がかまいすぎるためだという説を唱える。つまり、人間は生まれたことにまだ脳は未発達で、感情や言語などほとんどない状態である。これら、言語などは回りの人間の言葉を聞いて学習して発達していく。しかし、感情は”泣く”という赤ん坊自身の行動によって、感情や自律神経などをつかさどる視床下部が発達するのだという。
しかし、最近では親が赤ん坊の仕事である”泣く”ことをすぐ抱き上げたりして行わせないため、感情が未発達な状況で育ってしまうという。未発達の状況で育ってしまった視床下部は思春期にはいり、体の変化で精神・情緒が不安定になった際に感情を抑えられずに爆発してしまうという。
しかし、このときにきちんと周りがきずきフォローを行えば、体と精神のバランスは保たれるという。赤ん坊の本来の仕事をさせないということ、その後おかしいなと思ったときのフォローを行わないことが現代の子供にみられる”切れやすい”構造をつくりだしているという。
なるほどと思ってしまう。
われわれは、本来かまわなくていい部分をかまい、かまわなければいけない部分をかまっていないのかもしれない。
最近仕事をさせない、しない”大人”が増えていることが犯罪の増加にもつながっているのかもしれない。
たとえば、長崎で起きた幼児殺害事件で駐車場にあった監視カメラをきちんとモニタリングしていなかったことで、事件がおきてしまったともいえる。また、録画をしていなかったことから犯人逮捕に送れがでた。これは、監視カメラに本来の仕事である”録画”という仕事をさせていなかったし、”見る”という警備員が仕事をしていなかった結果である。
また、教育現場でも”万引きは悪いこと”という教育を怠っているため、青少年の万引きが横行している。
最近、子供を守るパトロールが増えているが、本当に子供は守る対象だけなのだろうか?子供は犯罪を起こしやすい対象でもある。子供が犯罪を起こさないための大人がフォローする教育もボランティア、地域を上げて行わなければ意味がないのではないだろかとつくづく感じる。
本来の人間の持っている本能、そして知恵からの”仕事”をきちんと行うことが今の現代社会においては必要なようだ。
(by 豊川 奈帆)
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