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日本人の無関心さ

今日、嫌なものをみました。にゃんこ(猫)が歩道の植え込みで死んでいたのです。嫌なものといったのは、にゃんこが死んでいたことではなく、それに気づいても知らん顔したり、憎悪にも近い表情を浮かべて素道りしていく人々のことです。さらに、にゃんこの死骸には、人間がおもちゃの鉄砲などで悪戯したものだと思われる痕跡がありました。
関わってしまえば、時間がかかるし、面倒なことになるかもしれません。事実、保健所に電話したりと、30分近くの時間を要したし、電話で説明中、通り過ぎる人たちに好奇の目で見られたりもしました。でも、たかが30分・・・かも知れませんが。のらのにゃんこが死んでいようが、自分のかわいい飼い猫ではなし、なんら生活には関係ないでしょうが・・・・。
そんな日本人の無関心さが犯罪増加、検挙率の低下につながっているのだろうな。と30度以上ある道端でやるせない思いにかられました・・・・。
実際、最近は日本人の無関心さ故に犯罪の情報が集まりにくく、捜査が難航するそうです。関わるのが嫌だったり、見て見ぬふりをしていることが多いそうです。
身近でたとえると、本屋で立ち読みをしていて、隣で万引きをしている人がいたら何人が注意するのでしょうか?近隣で空き巣などがあっても、怖いね・・うちも気をつけなくちゃと言って噂はするけど、何人が本当に対策をするのでしょうか?
5月29日に起こった東京都板橋区赤塚の東武東上線の踏切で万引きをとがめられて逃走中の外国人が上り準急電車にひかれ即死した事件にしても、犯人が線路にかかるまでの間に捕まえる手助けをする通行人はいなかったのでしょうか?線路前で捕まっていれば、犯人の命は助かったのではないでしょうか?
猫もしゃくしも子どもに持たせ始めている防犯ブザーも果たしてそんな中で効果があるのでしょうか?“ブー”という音だけの防犯ブザーが鳴っても、何人が家の中から出てきて助けてくれるのでしょうか?野次馬にはなるけど、実際助けてくれる通行人は何人いるのでしょうか?
にゃんこに悪戯をしている時、目撃者はいなかったのでしょうか?注意はしたのでしょうか?
たかが猫かも知れません、たかが万引きかもしれません、たかが猥褻行為かもしれません。でも、そういった“たかが”という行為が大きな犯罪の出発点であって、誘発をするのだと、その芽をつぶすことが人の目であり、重要だということを日本人はなぜわからないのでしょうか?
その”たかが”であって”他人事”がいつか”こんな・・・!”であって”自分ごと”になる可能性はどんどん増えているのです。
そんな日本人の無関心さが変わらない限り、どんなにいい対策や機器を導入しても犯罪は少なくならないのでは、無駄なんじゃないかと感じさせられる嫌な日でした。
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