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防犯カメラって、本当に「防犯」に役立つの?

このところ「防犯カメラ」の文字が紙面に踊っている。コンビニなどの店内や銀行、駅、商店街、学校などに設置されている(設置されようとしている)カメラのことである。
「防犯カメラ」と書く記者たちは、どういう思いから「防犯カメラ」と書いているのだろうか。
カメラのあるところでは、動きが写されると思って、悪いことをしない“威嚇”効果があるから、防犯に役立つという人がいることはいる。記者たちもそう思って、だから防犯カメラだと書いているのだろうか。だとしたら、大きな間違いだと思う。
たしかに、カメラに気付いて、気が引けることもある。
タクシーが強盗に備えてカメラを設置するのは良いが、飲んだあとにおねえちゃんと一緒に帰るとき、そういうタクシーには乗らないとか、カメラを設置した商店街にはかーちゃん以外の女性とは行けないなどという人はいる。
こういうことを聞いて、カメラの設置を考え込んでしまった人がいる。彼らがカメラを敬遠するのは、不倫騒動を避けたいからである。不倫をやめようという気はない。
万引きや強盗などに対しては、どうだろうか。
たとえば、万引きだが、カメラがあるからといって、万引きが減っているのだろうか…。関係者に聞けば、ノーである。たしかに、設置した当初は、万引きが減るが、あっという間に元に戻ってしまうと口々にいう。防犯効果。威嚇効果は、ホンの一瞬だという。
警視庁が新宿・歌舞伎町地区に50台にカメラを設置したが、設置した当初は犯罪は減ったものの、あっという間に、逆に犯罪が増えて防犯効果に?マークが付いている。たしかに容疑者逮捕に何件か役に立ったが、犯罪が増えているのが現実である。
ちゃんと警察が24時間常時モニタリングしている歌舞伎町地区のカメラでさえ、防犯効果は?なのである。
常時モニタリングしていることが希有なコンビニなど店舗や多くの施設では、そのことが知られていて、防犯効果・威嚇効果などない。
カメラは「常時モニタリング」が必須条件である。これを行わなければ、本物のカメラを使っても「ダミー」と同じである。このことを理解してもらうために、私は「監視カメラ」と表現しているのである。(佐藤 伸)
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