Secure-japan
header


診断
犯罪事例
セキュリティ情報
このサイトについて
  

お客のことを考えたカタログ・チラシつくりから始めよ
商店街などから監視カメラの引き合いが増えて、メーカーや販売業者は気もそぞろである。見積りつくり・資料つくりにに忙しい。忙しさにかまけて、基本的な大事なことを忘れている。
監視カメラのメーカーや販売業者は、ユーザーのことを思いやる気持がない。これは断言して良いだろう。たとえば、商品を説明するカタログ・チラシである。監視カメラはいま、デジタルレコーダー(DVR)で勝負がきまるといわれている。カメラ自体は、ユーザー自身が機能・品質的に、そう大差はなく、決め手は価格と思っているが、デジタルレコーダーはそうでなく、ユーザーの気持は“どれが良いのかさっぱりわからない”ということである。それに応えているカタログ・チラシが残念ながら見当たらない。相変らず、小難しい“新しい”専門用語の羅列、仕様も数字とアルファベットを並べただけで、それがどういうことなのかの説明がない。
正直にいえば、メーカーや販売業者の営業マンでも、持ち歩いているカタログ・チラシに書いてあることを100%説明することは出来ないと思う。とくに韓国、台湾などから輸入されているデジタルレコーダーの場合、おかしな日本語も使われていて、これは“信用”の点にも影響する。
お客様は神様ですというが、そのように心底思って接している人がいるのだろうか。みな、自分の都合だけしか思っていないといって良いだろう。それはそれで人間の本性だから良い。どうせなら自分の都合をとことん追求するのも良い。自分の成績をあげるためにだけを考えて、売ることを考えれば、まず相手が理解できるカタログ・チラシを考えることになる。相手が感心する提案書を考えることになる。
海外からの製品を売り歩いている営業マンの中には自慢げにカタカナを連発して、いかに他よりも優れているかと説明する人がいるが、お客からすれば“鼻持ちならない”営業マンである。聞くお客が理解していると思っているのだろうか。おそらく、自分はこれだけ知っているということを知ってもらいたいだけかも知れないが、逆効果である。
カタログ・チラシは素人にわかりやすく作り替え、用途にあわせて、このように設置し・このように運用するのだということを教えてあげるべきである。屋外に設置されるようになって、お客の方からプライバシー問題が出されるようになってきた。これに的確に応えている営業マンがいるだろうか。 安くて手が届く軒下に設置しても雨の心配がない・叩いて壊される心配のないカメラを求めているお客もいるが、そういうカメラがあるだろうか。
監視カメラと同じように指紋・虹彩・顔貌など生体特徴で本人かどうかを認証するバイオメトリクス本人認証システムも、きわめて特殊な言葉が解説なしでカタログ・チラシ、提案書に羅列されている。この分野の業界も、このレベルでは市場開拓はできず、まだまだ苦労の連続だろうと思う。抜け出す道はチャンとあるのだが…。


footer