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今年1~6月期の刑法犯は12.9%減少

警察庁は4日、今年1~6月に発生した犯罪状況を発表したが、それによると全国の刑法犯の認知件数は111万1,581件で、昨年同期と比べて12.9%も下回ったことがわかった。一昨年から減少に転じていたものの10%以上の大幅減は初めて。その中でも街頭犯罪の多くの罪種では20%以上も下回っており、警察の犯罪抑止策や住民の防犯運動が効果を上げてきたとみている。検挙率は3.9ポイント上昇し28.4%まで回復した。
認知件数が大幅に減少した要因のひとつは、侵入犯罪が少なくなったことで、侵入強盗は昨年減少に転じ、今年は昨年同期比21.1%減の1,171件だった。侵入窃盗も12万3,342件で昨年同期比17.6%減)だった。
警察が特に抑止に力を注いできた街頭犯罪の認知件数では、略取・誘拐(昨年比1.0%増)と暴行(同2.6%増)を除き、恐喝、車上狙い、路上強盗、オートバイ盗、ひったくり、自販機狙いは昨年同期をそれぞれ25~18%下回った。
殺人や強盗などの重要犯罪も昨年同期比10.6%減で、とくに強盗は20.6%の減少となった。重要犯罪における検挙率も4.2ポイント増の54.8%まで上昇した。
一方、刑法犯で補導された14歳未満の触法少年は9,885人で、昨年同期より7.7%増加した。補導された触法少年は、放火などの凶悪犯123人(29.5%増)、恐喝などの粗暴犯732人(27.7%増)などすべての罪種で増加した。14歳以上の少年は5万8,795人(昨年同期比5.7%減)と3年連続で前年を下回った。
少年が被害者となった刑法犯事件は11.9%減少したが、児童虐待事件での摘発は105件、被害児童数は108人で、いずれも統計を取り始めた00年以降最多となった。
一方、95年以降4万件台で推移していた詐欺の認知件数は昨年には8万件を超え、今年上半期もすでに4万3,548件となった。その主な要因である振り込め詐欺が昨年同期比11.2%も増加。その中でも融資保証金詐欺が2.8倍に急増した。一方、おれおれ詐欺は42.9%減っており、ようやく沈静化の兆しが見えたとしている。
※今年1~6月期の詳しい犯罪状況は、セキュアジャパンの犯罪統計のコーナーに8日に掲載します。


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