「映像記録型ドライブレコーダー」とは、車両に装備され交通事故などによる衝撃を感知し、前後10数秒の映像などを自動的に記録装置。現在、都内のタクシー、ハイヤーを中心に約30,000台に装着されている。 |
警察庁がドライブレコーダーを装着しているタクシー会社3社のタクシー515台による事故率を調べたところ、A社は装着前0.167回(台・月)、装着後0.157回(同)、低減率6.0%、B社は装着前0.075回(台・月)、装着後0.66回(同)、低減率12.0%、C社は装着前0.063回(台・月)、装着後0.0036回(同)、低減率42.9%だった。 |
この結果から警察庁では、3つの点から「効果が期待される」とし、今後は(1)安全運転管理者などによる職場における安全運転指導及びドライブレコーダーを活用した交通安全教育手法を検討するとともに、(2)交通事故捜査におけるドライブレコーダーの事故データの活用についてついて検討するという。 |
「効果が期待される」3つの点は次のとおり。 |
(1)安全運転の意識高揚及び交通事故抑止=交通事故、急発進、急ブレーキ時の映像が記録されるという緊張感が生じることにより、安全運転に対する意識の向上と交通事故抑止 |
(2)効果的な交通安全教育の実施=ドライバー個々の運転特性の把握、及び交通事故時やヒヤリハット時の映像をもとにした職場における交通安全教育 |
(3)交通事故の事実関係の客観的把握=衝突時の前後の映像により、事故当事車両や歩行者の進行方向、衝突角度、信号作動状況などの客観的把握 |