千葉工業大学(千葉県習志野市)は、手のひらの静脈パターンで本人確認をする富士通の技術による「静脈認証IC学生証」を発行し、7月から成績情報などを専用端末から取り出せるようにする。この認証技術は、すでに銀行や病院のカードで使われているが、学生証に使うのは全国で初めてという。 |
学生はあらかじめ、学生証につくIC(集積回路)チップに両手の静脈パターンを登録。大学内の5台の専用情報端末に学生証を入れ、7センチ四方の認証装置に手のひらをかざし、本人と確認されれば大学のサーバーにある成績や取得単位の情報が閲覧できる。IDとパスワードを使った本人確認よりも安全性が高いという。 |
千葉工大は今後、成績証明書の発行機のほか実習室への入退室管理や講義の出欠確認などにも用いるかどうか検討するという。同大は「情報セキュリティーを強化し、個人情報の流出を防ぐためだ。将来、情報管理業務につく学生も多く、学生時代から学生証を適切に自己管理する意識を高めてもらうのも狙いだ」としている。 |