ウェリカジャパンでは、2月から大手書店チェーンとユニ電子工業並びにユニモテクノロジー日本支社の協力を得て、3店舗(東京1、神奈川2)で監視カメラ、EAS(万引き防止装置)の費用対効果の実証試験を行っているが、このうち監視カメラとEASの連動した1店舗で、見事に万引きの現場をキャッチした。監視カメラは計7台使用しているが、とくに効果をあげたのは店舗プランニングが発売元の「リモコン式可動式ドームカメラ」(韓国のCNBテクノロジー製)の1台。 |
レジカウンターにDVRと液晶モニターを置いて、店長が不審な人物を感じ取ると、リモコンを使ってカメラを操作し、尾行していく。某日、かねてマークしていた人物が来店したのでカメラを操作して尾行すると、数ヶ所で本をポケットに隠し入れる現場をキャッチ、その万引き犯は何食わぬ顔で店を出るたが、万引き防止装置(ユニ電子工業)のゲートがアラームを発報、慌てて店内に戻り、ポケットに隠した本を元の棚に戻して、退散した。 |
とにかく、その一部始終が生のまま撮影でき、DVRにも綺麗に録画された。店長は「監視カメラと万引き防止装置の連動がこれほど効果をあげたのに感動した。可動式カメラだったからこそ、これが出来た。他のカメラも可動式に切り替えたいくらい。可動式カメラ1台で、固定カメラ3台分の働きをする」と語り、さらにこの可動式カメラを1台追加することを本社に上申した。 |
他の2店は固定式の監視カメラだけだが、それでも不審な行為は“かなり”見付かっており、効果をあげている。とくに顕著な変化は店長以下従業員の動きがきびきびしたものになり、“さり気ない声掛け”も行われるようになり、お客とのコミュニケーションが強まりつつある。 |