ファミリーレストランチェーンのジョイフル(大分市、穴見陽一社長)が障害者を中心に雇用したジョイフルサービス(同、穴見社長)を設立。特例子会社の申請をしていたことが23日明らかになった。大分労働局によると、県内にはソニーやホンダなど6社の特例子会社があるが、県内に本社がある企業の申請は初めてという。 |
ジョイフルは数年前から障害者の雇用増を模索してきたが、労働条件が折り合わないなどの理由から法定雇用率を下回っていた。今回約1年がかりで構想を煮詰め、障害者の持つ能力を生かし新たに業務を開発する100%出資の子会社を設立した。 |
昨年11月から面接を行い、27~46歳の男女計9人を採用。(1)雇用者の特技を生かしたデータ入力や物販、(2)本社社員と家族を対象にした損害保険の代理店業務、(3)店舗への監視カメラ設置などのセキュリティ事業などに取り組む。 |
穴見社長は「ジョイフルが始めるベンチャービジネス。社員の得意な面を生かせる事業を展開し障害者が夢と希望を持てる会社にしたい」としている。 |
※特例子会社=一般的に子会社で雇用した障害者は親会社の障害者雇用にはカウントされない。しかし、従業員の20%以上が障害者であるなど一定の要件を満たせば子会社を親会社の事業所とみなし親会社の障害者雇用率を計算できる制度。 |