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盛況裡に「セキュリティ塾・大阪」終る

ウェリカジャパンが20日午後2時から大阪府商工会館で開講した「セキュリティ塾・大阪」&新年会は、盛況裡に終了した。
初めに、佐藤営業本部長が「ホステリティ・マネージメントで総合防犯を目指そう」をテーマに(1)危ないお客をどう見分けるか、(2)監視カメラの効果的設置などのほか、(3)レジ保安システムの発表、(4)いよいよ始まる防犯危機の費用対効果試験(監視カメラ/2社、EAS/1社・電波式で決定)などについて1時間ほど語った。
このあと、万引き犯と毎日戦っている3氏が生々しく現場の実態を公開した。
まず、家電量販店のソフマップの簾 健一氏(管理本部人事総務部総務課防犯チームリーダー)が、「業者は防犯機器さえ売れたらいいと思わないでもらいたい。ソフマップの財産を守るためにはどうしたらいいか考えてもらいたい。売ってダメだったら面倒を見ますぐらいの思いが必要だと思う我々に売って万引きが発生したら損害を弁償するぐらいの気持で、肚(ハラ)をくくって取り組んでもらいたい。今の万引き犯は監視カメラを堂々と見ている。ドロボーに負けない機器、監視カメラ、万引き防止装置を作ってもらいたい」などと強調し、業者への希望を述べた。
次いで、和歌山市に本部を置く大型スーパーのオークワで同グループの法務渉外部課長で警察OBでもある花本 一也氏が、「万引きを捕まえても警察がまともに対応してくれないということを聞くが、警察に届け出るのは110番通報で行うべきである。110番通報で行えば、受理時間、警察が現場に着いた時間、処理した内容が明解に残る。110番通報するとき、自分の店の住所を知らない人が多い。また近くの警察の電話番号も覚えておいてもらいたい。これを知らない人が多い。刑事訴訟法であるとか、基本的なことをもっともっと学んで欲しい。犯罪は凶悪化、集団化しており、犯罪の形が変わってきた。従業員に対してもっと防犯教育を行ってもらいたい」などと述べた。
続いて、実際に店舗で万引き犯と向き合っている保安警備会社・アテスの三宅 正之社長が、「万引きをやるヤツと毎日対峙しているが、われわれ保安員には逮捕権も捜査権もない、普通の人である。捕まえて警察に引き渡せば終わりという訳にはいかない。暴れるヤツもいるし、外の人に盗ってこいといわれたなどと自分を正当化する。説諭だけで終わらしたら、また盗みに来る。警察に引き渡しても、また盗みに来る。癖になっている。昔はこうでなかった。来日外国人、とくにアジア系の万引きが多い。彼らは暴れて逃げ出す。こっちは手が出せない。ドロボーは悪いことをした時点で法律で守られるが、保安員は逆に法律に縛られて手が出ない。手を出したらトンデモナイことになってしまう。おかしいではないか。万引きと向き合うのは1対1でない、1対何千人・何万人である。これを知って欲しい」などと日頃の苦労を披露した。
この後、別会場で新年懇親会がスタート。8時半過ぎまで和気あいあいに、かつどうすれば万引きを減らすことできるかなど熱心な話し合いが続いた。「セキュリティ塾・大阪」を定期的に開いて欲しいという提案も飛び出した。


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