大手ディスカウント店のドン・キホーテは27日、埼玉県さいたま市や東京都世田谷区などで連続放火とみられる火災が相次いだことを受け、新たな防犯・防災対策を発表した。わずかな熱も感知する炎感知器を来年3月までに全店舗に設置し、監視カメラや消火器を増設、設置義務のない狭い店舗にもスプリンクラーを備え付ける方針である。 |
感知器や監視カメラは、放火されやすい寝具や衣料品売り場に重点的に設置する。さいたま市の浦和花月店で焼死した従業員の遺族からの要望もあり、寝具や衣料品は避難口付近に陳列しないようにするが、圧縮陳列自体は見直さないという。来年1月には昼夜2回の緊急消防訓練を実施する。 |
26日の環八世田谷店の火災を受け、同社はエンジンオイルやカセットコンロのボンベなどを店頭から撤去した。さいたま市の火災以降、複数の店舗に「火をつける」と電話があったことも明らかにし、高橋光夫・経営戦略本部長は「残忍な放火テロとは断固戦う」と述べた。 |