Secure-japan
header


診断
犯罪事例
セキュリティ情報
このサイトについて
  

受刑者が43年ぶり6万人突破、法務省が犯罪白書

法務省は5日、04年版の犯罪白書を公表した。それによると、刑務所などに服役している受刑者の数は昨年末時点で61,534人に達し、43年ぶりに6万人を突破した。定員を8,751人オーバーしており、「受刑者の収容状態は過去30~40年で最も厳しい状況」としている。
受刑者数は、戦後の混乱期に8万人を超えたこともあったが、その後は減少して70年代以降は4万人前後で推移していた。しかし、95年頃から急増し、00年以降は定員を上回る「過剰収容」の状態が続いている。
定員に対する収容率は、昨年末で116.6%になり、データが残る72年以降で最も高くなった。横須賀刑務所(神奈川県)や尾道刑務支所(広島県)では140%を超えている。
収容者では、高齢者や外国人の受刑者の急増も目立っている。昨年末時点で、60歳以上の受刑者は、30年前の10倍以上の6,683人に達している。全受刑者の約11%を占めており、
2~4%程度の米国、英国、ドイツ、フランスと比べて突出している。また、日本語が不自由なことなどから、特別な処遇を必要とする外国人受刑者は過去最多の3,010人で、全受刑者の約5%を占めている。国別では、中国、ブラジル、イランなどが多い。
一方、昨年1年間に捜査機関が発生を認知した刑法犯は、前年を1.3%下回る3,646,253件で、9年ぶりに減少に転じた。しかし、殺人や強盗などの凶悪事件は逆に増えており、深刻な状況は変わっていない。


footer