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23年前の万引きを後悔して盗んだ商品の代金2000円を同封した匿名の謝罪の手紙が札幌北署の茨戸駐在所(札幌市北区)に届く
万引き問題がかしましいが、それに影響を受けてなのか23年前の万引きを悔やみ、盗んだ商品の代金2000円を同封した匿名の謝罪の手紙が7月半ばに札幌北署の茨戸駐在所(札幌市北区)に届いていることがわかった。
被害に遭った店はすでに廃業し、経営者は亡くなっていたが、手紙は無事に別のおもちゃ店を営む息子さんに手渡された。差出人は、まもなく人の親になるという。手紙によると、差出人は、少年時代に札幌市内に住み、現在は道外で暮らしている30代の男性。
男性は23年前、同区内にあったおもちゃ屋「野月トーイ」から、プラモデル1箱を万引きしたという。4半世紀近く、良心がとがめ続けていたという。約15年ぶりに出張で来道した折、万引きしたことを直接詫びようと店を探したが見つからず、代金2000円を同封して駐在所に郵送したという。消印は札幌北郵便局になっていた。
ワープロ打ちされた文面には、「出来心から万引きしたことを大変後悔し、申し訳ない気持ちでいっぱい。まもなく生まれてくる自分の子供も含め、世間の人々に万引きの罪悪を教え、万引きなどの犯罪がなくなることを心から祈っています」などと記されていた。
店を経営していた野月信男さんは89年に亡くなったため、手紙と代金は、長男の信宏さんに渡された。信宏さんは「23年という時間の長さに驚いている」と話し、同封の2000円は「男性の気持ちとともに、ずっと大切にとっておく。お盆には父の墓参りに行き、手紙が届いたことを報告したい」としみじみ語った。


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