秋田空港で1日夜、実物の旅客機を使った秋田県警のハイジャック事件対応訓練が行われた。旅客機を使った訓練は3年ぶり。 |
石川正一郎本部長以下260人の警察官に、国交省や県の関係者を合わせた総勢約400人が参加した。全日空の協力を得て、午後8時55分到着の東京発879便(ボーイング767)から乗客を降ろした後、訓練を始めた。 |
爆弾を持った犯人が拳銃で乗務員を脅し、秋田空港に着陸したとの想定で行われた。ターミナルビル隣の除雪車庫に現地警備本部を設置し、捜査員や機動隊員を犯人説得班や捕捉班などに分けて配置した。機内に乗り込んだ説得班に応じて投降した犯人は、捕捉班に両脇を抱えられてタラップを降りた。 |
犯人逮捕までの一部始終は、県警ヘリ「やまどり」がカメラで上空から撮影。警備本部へリアルタイムで送信され、映像や捜査員から刻々と入る情報を基に本部の幹部らが緊張した面持ちで現場に指示を出していた。 |