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滋賀県の大津市立図書館では本が相次いでなくなっていることを受け、市教委は盗難を防ぐため、館内で本を持ち運ぶ際、中身の見える専用かごを備え置く方針を、14日の市議会で発表。市立図書館と市立北図書館の2箇所で実施する。市立図書館によると、かごは県立図書館で使われている網状の手提げにする予定で、本年度中をめどに図書館の出入り口に設置する。利用者がこれまで通り、自分のかばんを書棚まで持ち込める状態のままにするかどうかは、さらに検討中。全体の70%が盗難とすると、被害額は200万円になる。犯罪はモラルに期待するだけでは減らない、また市立図書館で玄関付近にロッカーを設置するのは不可能で、近く専用かごを置き、貸し出し前の本を持ち運んでもらう方針にした。市立図書館と市立北図書館、南郷公民館図書室では今年6月までの1年間で、合わせて約2400冊の図書がなくなったため、2年前から、張り紙や館内放送で、無断持ち出しをしないよう呼びかけているが、一部の貴重書コーナーを除き、自分のかばんを持って書棚まで行けることなどから、不明本は減っていなかった。 |
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