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杉並区が6日、区立の小中学校などの全教職員約4000人に、学校内に侵入した不審者から児童を守るため、校内で常に持ち歩くように催涙スプレーを年内にも配布すると発表。同区は今夏、すべての区立小学校、幼稚園、保育園、児童館に防犯カメラを設置し終えたばかりで、今回も初の試み。 配布対象は区立の小学校45校、中学校23校、幼稚園6園、保育園44園、児童館46館で働く教職員全員。催涙スプレーは携帯式のひも付きタイプで、校内では常に首からぶら下げ、いつでも使えるようにする。警察の協力で、使い方の講習会なども開く。また各校には防犯カラーボール2個や、相手の攻撃に対抗する「さすまた」も数本配備予定。 |
今回の催涙スプレーなどの対応は、区がまとめた「学校の安全確保に関する総合対策」の一環で、他に各校にボランティアらの「学校支援隊」を作り、校内に常駐させる。警察から受けた区内の犯罪発生情報のメール配信。各教室から職員室に通報できる緊急ボタンの設置などがあり、9月議会に提出される補正予算案に約1億4360万円を盛り込む予定。 |
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