広島県警は、ひったくりによる被害を防止するために昨年1年間に起きたひったくりを詳しく分析した結果、「道路の右側を歩くと、ひったくりの被害に遭いにくい」ということがわかったという。広島県警では、ひったくりは身近で連続して起きる可能性が高い犯罪のため注意を呼び掛けている。 |
昨年1年間に県内で起きた歩行者のひったくり被害の実態を分析したところ、352件の被害のうち、被害者が道路左側を歩いていたケースが223件(63.4%)で、右側は129件(36.6%)、左側の危険率が倍近かった。被害に遭ったのは左側を歩いていて手荷物を右手で持っていたか、右側を歩いて左手の手荷物を盗まれたケースが大半だった。 |
広島県警では、犯行に使われることが多いバイクは左側通行の習慣がついており左側の歩行者を狙いやすいのと女性が右手にバッグを持つケースが多いためだろうと推測している。 |
今年に入り7月末までに県内で起きたひったくりは、昨年同期より4割少ない386件。一方で、歩行中の被害が全体の約半数の200件と最も多く、自転車と合わせると全体の9割以上になるという。 |
広島県警では、車の通る方に荷物を持たないよう呼びかけている。特に、できるだけ道路の右側を歩き、手荷物は右手に持つ、自転車は防犯ネットなどを活用するなどの対策を訴えている。 |