ノルウェー紙アフテンポステン(電子版)によると、22日午前(日本時間同日夜)、同国の首都オスロにあるムンク美術館に武装した男2人組が押し入り、警備員を短銃で脅し、同国の著名画家エドバルト・ムンクの代表作「叫び」と「マドンナ」の2点を奪って逃げた。負傷者はなかった。 |
警察などによると、男2人は開館直後、覆面をして白昼堂々押し込み、犯行後は外で待機中の車で逃走した。美術館の見物客はテロ攻撃と勘違いし、一時、パニック状態になったという。 |
フランスのラジオは、目撃した見学者の話として、絵画には盗難防止装置がなく、警報ベルも鳴らなかったと伝えた。 |
なお、「叫び」には4種類ある。今回とは別の「叫び」が94年2月、リレハンメル冬季五輪を記念する特別展示会を開催中のノルウェー国立美術館から盗まれたが、3ヶ月後に国内で無傷のまま発見され、犯人グループ4人が実刑判決を受けた。今回と10年前に盗まれた「叫び」はいずれも1893年の作品。 |