山口県警少年課は、このほど今年上半期(1~6月)の県内非行状況をまとめた。それによると、刑法犯で検挙した少年は908人で、前年同時期より92人減少した。特に中高生の万引きや放置自転車盗など犯罪の入り口ともいえる初発型非行が減った。 |
刑法犯全体の約4割を少年が占め、車上狙い、自販機荒らし、自転車盗の3種の街頭犯罪の約7割にあがっているのが特徴である。 |
非行の約7割は初発型が占めている。山口県内の少年1,000人あたりの非行率は03年が10.8人で、東京都などと並び全国ワースト8位だった。 |
このため山口県警は、関係機関との連携強化を図るため4月から「やまぐち児童生徒サポートライン制度」を始めている。これまで学校側に通報していなかった万引きなどの軽微な初発型もその都度、学校に連絡し、連携して指導を始めた。6月末までに小学校22件22人、中学校96件129人、高校47件57人を連絡したという。 |
少年課は、「処分することが目的ではなく比較的更生させやすい初発型の段階で犯罪の芽を摘み規範意識を育てたいとしている。 |
街頭補導活動強化のため、警官や教師のOBによる少年安全サポーター結成や、市町の補導員らとの合同見回りも実施している。中高生に万引き防止のチェックをしてもらうC・C作戦も9署で実施し効果を上げているという |