群馬県警少年課がこのほどまとめた今年上半期(1~6月)の未成年者の逮捕・補導件数によると、補導された人数は計1万4,891人で、前年同時期の約1.5倍に急増していることがわかった。14歳未満による犯罪行為も145件(同比15件増)と過去4年間で最悪となり、犯罪の低年齢化の進行を表す結果となった。 |
未成年者の逮捕・補導人数全体は計1万5,847人で、前年同時期を6,016人上回り、4年連続の増加となった。このうち補導されたのは1万4,891人で、前年同時期比5,927人増。同課は件数増加の要因について、地域ボランティアや署員が重点的に補導活動を行った結果だと繁華街の見回りや犯罪行為の未然防止活動に重点を置いた結果が表れたと分析している。 |
同課によると、14歳以上の少年の逮捕者数は814人(同比71人増)。14歳未満の犯罪行為者は過去4年で最悪の135人(同15人増)で、低年齢者に増加率が高い傾向が浮かびあがっている。 |
14歳以上の刑法犯の内訳は、万引きなど窃盗犯が64.3%で最も多く、次いで暴行、傷害などの粗暴犯(10・0%)だった。殺人などの凶悪犯は5人で、前年同時期に比べ4人減少した。また、14歳未満でも窃盗犯が64.4%で最も多かった。 |
同課は、少年犯罪を未然に防ぐには家庭、学校、地域などで連携して活動にあたることが重要で、身近な人間の無関心が最も危険と警鐘を鳴らしている。 |