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矢野経済研究所がパチンコ関連機器産業の市場動向を発表
矢野経済研究所は30日、パチンコ関連機器産業の市場動向を発表した。調査対象は、パチンコ・パチスロ機メーカー、周辺機器メーカー計90社で、調査期間は今年5月~7月、調査方法は各社への直接面接取材および電話取材などを行った。それによると、02年度(※02年7月期~03年6月期)のパチンコ関連機器の市場規模は1兆4,377億5,300万円で、対前年度比0.02%の微増だった。
市場を詳細に見ると、パチンコ機市場が5,585億600万円で、対前年度比1.9%減で、市場全体の38.8%を占めるものの減少気味だった。すでに頭打ちの傾向にあるという。この要因として、三洋物産の「海物語」シリーズが大幅に設置シェアを伸ばし、新台需要が減退した点や、パチスロ機の設置台数そのものが減少を続けている点が影響し、ボディブローのようにダメージが効いてきたという。
一方でパチスロ機市場が3,939億6,600万円で、対前年度比12.1%増と拡大、設置台数も過去最大を記録し、市場シェアは27.4%を占めるに至っている。また遊技機の高度化に伴い、部品市場も拡大を続け、市場規模は1,900億円となった。しかしながら、その反面、パチンコホールの厳しい経営環境を受け、周辺機器は低迷した。パチンコホールで使われる計数管理のコンピューター市場は減少傾向で、02年度の市場規模は125億円弱だった。
出玉をカウントする玉計数機市場は、設備変更や設備細分化によって取引が増加傾向にあったため、10%増となった。パチスロ機のメダルをカウントするメダル計数機市場も6.6%増に留まりながらではあるものの、増加傾向を見せた。計数機から出力された出玉記録のレシートを読み取る景品POSシステムは微増傾向とこう着状態にある。玉補給機器・システム分野は702億円と、周辺機器分野では主要な市場分野であるが、前年度比13%減と苦戦している。それ以上に厳しいのは玉貸機市場で、数年前に比べて半数近くまで落ち込んだ。
一方、音響/セキュリティ機器・システム分野は、監視カメラが撮影した映像をHDD(ハードディスク)で記録できる新型の機種が登場してきたことや、犯罪増加への対応が迫られていることなどから需要が伸び堅調に推移した。
詳細は、矢野経済研究所が30日に発売した「2003年版パチンコ関連メーカーの動向とマーケットシェア」(95,000円)に。


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