日本興亜損害保険(株)は30日、グループ会社のエヌ・ケイ・リスクコンサルティング(株)を通じて、8月4日から企業向けに『落雷・雷害リスク評価診断サービス』の提供を開始すると発表した。 |
ITの進展による高度情報化社会は、より広域で快適な情報ネットワーク環境をもたらし、利便性や生産性の向上が図られる一方、ITへの依存度がますます高まる中でネットワーク中断リスクへの対策が重要となっている。ネットワーク中断には様々なリスクがあるが、特に落雷による瞬間的な電圧低下や、ネットワークを通じた「誘導雷」と呼ばれる電流(雷サージ)により、ネットワーク機器が破壊されたり機能が停止するといった被害が増加している。 |
今後もさらなるネットワーク化の進展が予想される反面、雷害の拡大が危惧される中で、一般的に雷害に対する認識や対策は十分とは言えないのが現状である。このような状況を踏まえ、同社では専門業者と提携し、落雷・雷害リスクコンサルティングサービスを開始することにしたもの。このサービスに含まれる、対象地域ごとの雷発生数を示した「落雷ハザードマップ」の提供は業界初。 |
サービスの概要は次のとおり。 (1)落雷・雷害リスク簡易評価診断 同社所定の事前アンケートに回答することにより、事業所の落雷・雷害リスクを評価・分析し、診断結果をレポートにまとめて提供する。 |
◇診断方法 下記の5つの観点から雷害リスクに対する事業所の取組状況を評価し、問題点とその対策についてアドバイスする。 (1)立地条件 (2)建築物への対策 (3)ユーティリティー設備への対策 (4)使用機器・設備への対策 (5)安全管理・事故防止対策 |
◇業界初のハザードマップの提供 雷情報を中心とした気象情報を提供する専門会社の協力により、対象地域の落雷発生数を示した「落雷ハザードマップ」を業界で初めて提供する。これにより、過去の一定期間における落雷発生数が一目で判別できるため、落雷・雷害対策を講じる際の判断材料とすることができる |
◇費用は無料 |
(2)落雷・雷害リスク専門コンサルティング (1)のサービスで提供する「落雷・雷害リスク評価診断レポート」に加え、さらに詳細なコンサルティングを希望するお客に提供する。 |
◇実施方法 同社が提携している防雷・耐雷機器メーカーの音羽電機工業(株)の専門スタッフが直接事業所を訪問し、専門的な視点から問題点を指摘するとともに、問題点を改善するためのコンサルティングを実施する。 |
◇費用=有料 |