兵庫県西宮市の阪急夙川駅周辺の3つの町の住民で結成している「霞・松園・大谷町の防犯を考える会」が独自に“街の明るさ”を調査した結果をまとめた。3つの町は同駅の約300メートル西にあり、入り組んだ狭い路地が多い住宅街である。 |
昨年2月に夙川霞・松園町まちづくり協議会が「まちづくり憲章」を作るためアンケート調査したところ、街の明かりを増やすなどの防犯強化を求める声が相次いだ。 |
このため今年2~3月に隣接する大谷町を含めた3つの町の住民が照度調査を実施し、街路灯や門灯などの位置を確認した後、照度計で計497ヶ所の明るさを測定して3枚の地図にまとめた。 |
その結果、歩行者にとって十分な明るさとされるJIS基準の3ルツクスを超えたのは計184ヶ所で4割に満たなかった。暗闇に近い0.1ルツクス以下の場所も19ヶ所で、多くが自治会がひったくり注意を呼びかけている場所と重なっていた。 |
同会代表世話人の伊地知敏昭さん(66)は、「個人の家の門灯や自動販売機が街路灯の代わりになるケースも多い。街路灯の整備だけでなく約3割の家庭が消している門灯を付ける『一軒一灯運動』を展開し住民全体で犯罪ゼロの街を目指したい」としている。 |