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チェックポイント社が独メトロ「フューチャー・ストア」と技術提携
~RF-EASとRF-IDを同時実現するチェックポイント社の技術を導入~

流通小売業向け商品認識とロス管理の世界的マネジメント企業であるアメリカのチェックポイントシステム社は、このほどドイツのメトロ・グループが展開しているプロジェクト「フューチャー・ストア・イニシアティブ」と技術提携を行い、RF-EAS(電子商品監視)とRF-ID(自動個別認識)の双方を1台で実現するシステムのプロトタイプを提供することになった。なお、チェックポイントシステム社の日本法人は、㈱チェックポイントシステムジャパン(東京・千代田区神田和泉町、小泉久也社長)。
「フューチャー・ストア・イニシアティブ」は、メトロ社とその協力企業40社で構成する共同プロジェクトで、情報技術(IT)から一般消費財まで広く各業界から参加し、RF-IDを含む最新テクノロジーを実際の店舗運営に総合的に取り入れた形態としては世界初の実証実験を行っている。
メトロ・グループは今年初め、すべての商品流通過程で、RF-ID技術の導入を開始する予定であると発表、さらに今年11月までに約100社の商品サプライヤーが輸送用パレットや配送用の梱包ごとにRF-IDタグを貼付し、メトロ・グループ10ヶ所の流通倉庫と同社販売部門傘下の約250店に出荷していくことを発表している。
メトロ・グループのIT戦略・購買・開発を担当するギルト・ヴォルフラム博士は、「チェックポイントシステム社は、メトロ・グループにとって重要なパートナーであり、同社は、自らが誇るRFテクノロジーをより一層進展させており、効果的なセキュリティと流通管理を同時に実現するRF-IDソリューションをメトロ・グループに提供してくれている。2つの周波数に対応可能なチェックポイント社のセンサーにより、世界で初めてRF-EASとRF-IDが1つのシステムで実現できる」としている。
RF-ID普及に道を開くといわれるチェックポイントシステム社の、この画期的なシステムは、ドイツ郊外のラインベルグにあるメトロ・グループのスーパーマーケットに設置され、ここが実際の販売現場で実験が行われる“フューチャー・ストア”となっている。
チェックポイントシステム社は、この“フューチャー・ストア”プロジェクトで、RF-EASとRF-IDを1つのシステムで可能とするテクノロジー以外にも数多く携わっている。その中には、POS(販売時点)における感知タグの解除漏れを防ぐ最新システムも含まれている。また、2つの周波数に対応する感知タグとその解除器については、タグのデータを読み取り、POS処理が完了した後でしか解除できない仕組みになっている。
チェックポイントシステム社の戦略的マーケティング担当副社長のディブ・シューメーカー氏は、「メトロ・グループのフューチャー・ストア・イニシアティブのプロジェクトと当社が提携したことは、将来のRF-IDの時代に備え、世界中の小売店に多大な成果をもたらすはず。当社のRF-EASシステムは、RF-IDへ発展可能であるため、現状の防犯のみならず。メーカーから小売業までSCMの促進に多大な恩恵をもたらすシステムになる。今回の実験を通じて、我われのこのシステムの価値が証明できる」としている。
※メトロ・グループについて:世界第5位の小売企業グループ。その強力なブランド力により、世界28ヶ国2,300店を傘下に置き、従業員数は24万人近くに達する。03年の年間総売上は536億ユーロ(約6兆8,600億円)。メトロ・グループには6つの販売部門があり、それぞれ独自の店舗形態と販売構想により展開している。
※メトロ・グループ・フューチャー・スト・イニシアティブについて:メトロ・グループとSAP、インテル、IBMなど、ITから消費財に至るまで広く各業界企業との間で結ばれたプロジェクト。目的は、ドイツ国内外の小売業の技術革新を推進しようとするもので、小売業界における技術及び作業手順の開発、技術革新に関する基礎的な研究組織ともいえる。同プロジェクトの中では、テクノロジーとシステムがテストされるばかりでなく、開発も行われる。また、長期的には、国際的に適用できる小売業のための各種情報機器の標準仕様の開発を目指す。


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