内閣府が24日発表したところによると、今の子供が外で遊んだりスポーツしたりする環境は、自分が子どものころよりも「悪くなった」と思う人が64.1%にのぼり、「良くなった」の21.5%を大きく上回った。 調査は、今年2月に全国の20歳以上の男女計3,000人を対象に行い2,109人が回答した(回答率70.3%)「体力・スポーツに関する世論調査」によるもの。 |
子どもが外で遊ぶ環境は「悪くなった」と答えた人に、どの点が悪くなったかを複数回答で聞いたところ「自由に遊べる空き地や生活道路が少なくなった」が69.4%で最も多く、「スポーツや外遊びができる時間が少なくなった」51.6%、「仲間や友達が少ない」41.6%と続く。 |
そして、この1年間に「週1回以上」運動やスポーツをした人は38.5%で、00年の前回調査から1.3ポイント増えた。 |
また、この1年間に運動をしたと答えた人は68.2%となった。運動の具体的な内容(複数回答)は、ウオーキングが37.2%で最も多く、体操(ラジオ体操など)15.9%、ボウリング13.2%、軽い球技(キャッチボールなど)11.9%、ゴルフ8.3%の順だった。ベスト4の順位は94年の調査以来4回連続同じだった。 |
今後やってみたい運動(複数回答)は、ウオーキング39.8%、軽い水泳17.8%、体操15.0%の順だった。 |
同じ調査によると、自分は肥満だと感じている成人女性は00年10月の前回調査から6.1ポイント増の47.6%を占め、女性のほぼ2人に1人が太っていると自覚していることがわかった。男女全体では、3.1ポイント増の40.6%。ただ男性は32.7%と前回(33.0%)から横ばいで、生活習慣病予防や美容の観点から太りすぎを気にする女性が急増している実態が浮き彫りになった。 |
肥満を感じる女性の年代別では、50代が56.2%、40代が52.0%と中高年層で高く、男性でも40代で53.2%を記録した。肥満の解消を目指してか、この1年間に行った運動・スポーツの種目では、1位はウオーキングだった。 |