兵庫県内の高速道路や自動車専用道路の料金所で、偽札は1~3月だけで計36枚にのぼり、横行していることが判明。発見された偽札は1万円札28枚と5千円札8枚で、大きさは本物とほぼ同じだが、カラーコピー機で複写したり、画像をスキャナーでパソコンに取り込んだりして作られたとみられ、透かしや視覚障害者用の識別マークがない点が共通している。1万円札のうち6枚は、1月に西宮市内の川に捨てられていた大量偽札と記番号などが一致している。 |
JR三ノ宮駅構内の自動販売機などで3月、偽千円札計13枚が発見されているが、高速道路などの料金所で見つかる例が突出して多いという。 |
実際に使われた料金所は、阪神高速で12枚、第2神明道路で9枚、西神戸有料道路で6枚、播但連絡道路で3枚、六甲北有料道路で2枚など。短時間でやり取りされる料金所の特性を利用した犯行で県警では捜査員をはりこませたり、道路公団で1月、17料金所の全ブースに「5千円札、1万円札を確認させていただきます」と注意書きを掲示したり、係員に、透かしの有無や色彩をチェックし、できるだけ運転手の顔を見るよう指導を強化した。 |