インターネットカフェがネットでの犯罪増加に伴い、仙台市のネットカフェ業者が犯罪防犯対策を強化し始めた。 |
県内で昨年に起きたネット犯罪は22件で前年より13件増えた。被害相談も894件と前年に比べて479件増加。犯罪の手口は利用者の個人情報を盗んだり、匿名性を逆手にとって他人の名誉を傷つけたりと多様で、新たな手口も増えている。 |
各店舗ごとの対策はさまざまだが、青葉区国分町3丁目のインターネットカフェ地球館では、2002年9月の開店以来、利用客の身分証明を徹底している。(1)運転免許証(2)健康保険証(3)カード類と携帯電話番号―のいずれかの提示を求め、携帯電話の場合は実際に電話をして確認する。ほかにも、客が利用を終える都度、パソコンの使用履歴をすべて消し、住所や口座番号などの個人情報が盗まれるのを防ぐ。ソフトのコピーやインストールを禁じる措置も取っている。 |
宮城県で5店を経営するリラックスカフェ花子ドットコムも、身分証明と履歴抹消のほか、トラブル対応策をまとめた防犯マニュアルを作り、従業員への周知を図っている。犯罪の新しい手口が出るとマニュアルを改訂し、全店で情報を共有する。 |
また、宮城県警も協力的で、県警は2月、ネット犯罪の防止を目的に県内のネットカフェ業者11社と連絡協議会を設立した。「関連情報を積極的に提供するので、防犯対策に生かしてほしい」と呼び掛けている。 |