昨年10月から東京、埼玉、千葉、神奈川の一都三県で実施されているディーゼル車走行規制で、埼玉県は走行車両が排出基準を満たしているかどうかを確認するため、車両を停止させて検査する現状の方法では限界があると判断し、新たにビデオカメラとデジタルカメラを使った検査を導入する方針を固めた。 |
カメラ方式による検査は、ビデオカメラで走行中のディーゼル車全体を撮影して走行状況を把握。ナンバープレートをデジタルカメラで撮影して登録状況を確認する。その上で、製造・登録年月日を確認し、埼玉、横浜、川崎、千葉の四市を加えた八都県市首脳会議環境問題対策委員会への届け出と照合。排ガス浄化装置が取り付けてあるかどうかなどをチェックする。 |
10月の規制開始以来、路上で走行中の車両を停止させて行っている検査は、県警交通機動隊(さいたま市西区)や重量検査場(熊谷市)など、大型車でも引き込むことができる広い敷地を持つ公共施設や、民間バス会社の駐車場などで、車検証の提示を求めるなどの方法でチェックしてきた。 |
しかし、広い場所は限られており、引き込み検査にも限界があるのと、交通量の多い幹線道路の交差点名を特定して、「黒煙を噴いて走っているディーゼル車がある」といった通報が県環境管理事務所に寄せられても、引き込み検査ができる十分なスペースがなかったりして、限界だった。 |
これに対し、カメラを使った検査について、青空再生課は「場所を選ばず、狭い脇道や抜け道でも検査できる」とし、路上での引き込み検査を補助する方法として活用する考え。 |