高級ヘッドライトの盗難が相次いでいるのは日産が防犯措置や注意喚起を怠ったためだと、米国ニュージャージー州は8日、日産自動車の北米現地法人を相手取り、高級乗用車「マキシマ」のヘッドライトを盗まれた消費者に対する賠償を求める訴訟を同州の裁判所に起こした。AP通信が伝えた。 |
訴えによると、同州の調査ではマキシマからライトが盗まれる事件が過去2年間で未遂も含め756件発生した。州当局者は「豪華ライトを装備しながら消費者を泥棒に狙われる(危険な)暗闇に放置した」と注意喚起が不十分だったなどと日産側を批判し、被害者に修理費用などを支払うよう求めた。 |
これに対し、北米日産は「昨秋から防犯用具の取り付けができる旨の通知を出すなど対策は十分に取ってきた」などと反論している。 |
同通信によると、同型ライトを装着し、窃盗の被害に遭っている他の自動車のメーカーは訴訟対象になっていないが、「マキシマのライトが泥棒にこれだけ人気があると知っていたら買わなかった」という米国社会ならではの被害者の声も紹介している。 |