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ATMは無人より有人のほうが狙われる??

ATM強盗には無人のほうが狙われるやすいという認識が強いと思う。確かに昨年までの犯罪傾向としては、無人ATMを狙ったというニュースが多かった。しかし、サイトでも紹介されているが、最近は有人ATMを狙った犯行が多い。犯罪事例の手口:盗難、建物の用途:金融機関で検索してみてほしい。
たとえば、3月2日午前3時35分ごろ、富山県新湊市高木の24時間営業の「ファミリーマート新湊高木店」で、店内に設置してある現金自動預け払い機(ATM)にワイヤが掛けられ、駐車場にとめられたクレーン付きのトラックで店外に引きずり出されていた。(未遂)
2月29日午前4時頃、宮城県米山町西野的場のJAみやぎ登米米山自動車センターの屋外にあるATM(現金自動預払機)の警報が鳴り警備会社が110番通報した。佐沼署員が駆け付けると建物が壊され約900万円が入ったATMがなくなっていた。現場にパワーショベル型の重機が残されており、同署は重機で建物を壊しトラックなど大型車でATMを運んだとみている。
1月13日午後7時30分頃、山口県下関市竹崎町の商業施設「シーモール下関専門店街」で、1階のクレジット会社「エヌシークレジット下関」のCD機(現金自動支払機)1台(62万円入り)が盗まれているのを警備員が見つけた。
などが掲載されている。
傾向としては、店舗やコンビニ、郵便局などの人の出入りがある場所に設置されたATMを人が少ない時間帯を狙っての犯行が多い。この理由としては、有人ATMは無人ATMよりも警備が薄い点が上げられる。無人ATMは、狙われる機会が多かったために監視カメラやセンサー、電灯、ATMが重機などで持ち上げられ、地面との接点がなくなった後、ずっと警報を鳴らすなど多くの手段が施されていることが多い。
しかし、有人ATMは店舗内や店舗の外横にあるため、店舗内に設置された監視カメラに廊下などの監視と一緒に映し出されるなどの傾向が強いという。また、警備員が巡回しているためにセンサーなどの設置に力を入れていないようだ。この甘さという隙を突いて、犯行に及んでいる犯罪が多くなっている。犯罪者はこっちがだめなら、あっちと危険が少ない箇所を見つけることがうまい。有人だろが無人だろがATMはATM。現金が入っていて、狙われる可能性が高いことには変わらない。店舗関係者も警備関係者も無人ATMと同じような認識をもち、防犯対策を施す必要があるといえる。有人ATMに防犯対策を強化する傾向になったときには、犯罪者はすでに違う隙を見つけているはずである。被害にあった後の防犯対策という考えではなく、隙を見せないための防犯対策という認識に変えるべきでは?


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