高千穂交易(山村秀彦社長)は23日、東京都・千葉県でコンビニエンスストア「サンクス」(今年2月現在106店舗)をフランチャイズ方式・直営方式で店舗展開している企業ライセンサー本部のコンビニエンスストアのシー・ヴイ・エス・ベイエリア(本社:千葉県浦安市、泉澤 豊社長)と、同社店舗網に同社が販売するEAS(電子式商品監視装置)を導入することで合意したと発表した。今回の導入は、EASでは、コンビニエンスストア業界初のグループ導入となり、全店舗の約半数への導入が見込まれている。 |
近年、コンビニエンスストアでは、多様化するお客様のニーズに対応して、化粧品や雑貨、CD、DVD、ゲームソフトなど、単価の高い商品の取扱いを拡充しているが、その一方で、悪質化・急増する万引きの被害が深刻な問題となっている。また、24時間営業のコンビニエンストアに、生活安全拠点としての地域住民の期待度も高く、「健全な街づくり」の第一歩として、万引き対策強化から青少年の非行防止が社会的要請となっている。 |
同社では、コンビニエンスストアの店舗形態にあわせた専用ゲート(アンテナ)を開発し、オプションとして、出入口に設置したゲートに監視カメラと画像録画システムを連動させる複合システムにより、ゲートが商品に取付けた専用タグを感知した時点の前後の映像を保存できるシステムをシー・ヴイ・エス・ベイエリアに提案。このような、コンビニエンスストアの形態に適したトータルセキュリティを可能とした同社提案が、シー・ヴイ・エス・ベイエリアの方針に一致したもの。 |
今回のEAS導入は、ユーザーが求める商品を直接手にしてショッピングできるオープン陳列を実現し、少ないスタッフで盗難が防止できる明るい店舗環境を実現するもの。導入は8月からで、2004年2月までに全店舗の50%に導入する予定。また、同社では、各業界ごとにセキュリティシステムの運用を開発しており、並行してセキュリティ・ノウハウの共同研究にも取り組み、導入店舗でのシステム運用の定着化と、今後の導入拡大を図る計画である。 |
コンビニエンスストア業界でトップレベルの平均日商(1店舗あたり)を達成しているシー・ヴイ・エス・ベイエリアの商品監視システム導入は、同業界初めてのグループ導入で、商品監視システムの普及が促進されるものと期待される。 |