田村厚生労働大臣は25日午後9時過ぎから記者会見し、イギリスから帰国した5人から変異した新型コロナウイルスへの感染が確認されたと発表した。変異したウイルスへの感染者が国内で確認されたのは初めて。
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田村大臣によると、5人は今月中旬から下旬にイギリスから帰国し、空港の検疫で新型コロナウイルスの陽性が確認されたため国立感染症研究所で検体を解析した結果、変異した新型コロナウイルスが確認されたという。
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厚労省によると、5人のうち2人は今月21日に羽田空港に帰国し、3人は今月21日に関西空港に帰国したという。
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5人は、10歳未満から60代の男女で、4人は症状がなく1人はけん怠感の症状があるという。
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イギリスで感染力が強いとされる変異した新型コロナウイルスが広がっていることを受けて、政府は、今月24日から、当分の間、イギリスからの新規の入国を拒否するなど入国制限を強化していた。
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変異したウイルスの特徴としては、▽イギリスの解析でこれまでのウイルスよりも最大で70%、感染しやすくなっている可能性があるという。
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症状への影響については、現時点で、この変異株に関係した重症化のデータはないものの、変異したウイルスへの感染が確認された人の大部分が重症化の可能性が低い60歳未満のため評価には注意が必要だという。ワクチンの有効性への影響は現時点では不明だとしている。
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