神奈川県厚木市は、犯罪抑止や市民の防犯意識を高めるために「セーフティーベスト」を作り、4月から市民に貸し出すことを決めた。地域での防犯活動のほか散歩など日常生活で着用してもらうことで啓発につなげる狙いがある。ベストの作製や購入にあたって、地元企業に協力してもらうことで運動を盛り上げていきたい考えもある。 |
市は昨年11月に日産テクニカルセンター(同市岡津古久)デザイン室にベストの作製協力を依頼した。センターのデザイナーが無償で6パターンをデザインした。市内14地区の市民センターに原画ポスターを張り出して人気投票を行い、一番好評だったデザインを湘北短期大学(同市温水)に持ち込んだ。デザインを学ぶ学生約60人から細部についての意見を求めたところ、普段の生活で使い勝手がいいようにポケットを取り付けることなどの提案があり、手直しされた。若者の感性を取り入れることで"着ても恥ずかしくない"ベストに仕上げたという。 |
市は2,400着を作製するが、購入にあたり市内の民間企業に協賛を呼び掛けている。協賛企業はベストの胸と背中の部分にロゴを入れることができ、企業の宣伝ができる仕組みとなっている。 |
ベストの貸与は市内在住の20歳以上が対象で、防犯モニターとして協力するなどの条件がある。 |
市は3月1日から22日まで貸与の希望者を募集する。同時に協賛企業も募っている。問い合わせは市民安全課電話046(225)2148。 |