警察庁は20日、陸上自衛隊本隊のイラク派遣などを受け全国の警察本部に対して重要施設の警戒警備をさらに高めるように指示する通達を出した。21日から人員や警戒回数を増やす。昨年3月にイラク情勢の緊迫を受けて始まった一連の警戒強化は、最も高いレベルに達するという。 |
成田空港や関西空港など主要空港のターミナルビルでは、サブマシンガン(機関拳銃)を携帯する機動隊の銃器対策部隊を配備する。機関拳銃は一定の場所に置いて人目に触れないようにするが、同部隊が空港など不特定多数の一般の人が出入りする場所に配備されるのは初めてという。 |
銃器対策部隊は、対テロの特殊部隊「SAT」とは別の部隊で、かつてはライフル銃などだけだったが、02年にテロ対策を一層強化するために全国の警察本部に機関拳銃1,400丁が新たに配備された。隊員は全部で千数百人で、これまでは一部の隊員が原発の警戒のために出動してきた。 |
今回はこのほか、国や米国の重要施設、ビジネス街、繁華街などでの警戒人数を増やし、重要施設から遠いところでも検問を実施する。 |