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自動車重量税の偽造印紙が11都府県に出回る

国土交通省によると、18日までに車の購入や車検の際に国に支払う自動車重量税の偽造印紙が11都府県で計300枚余り見つかっていることがわかった。被害総額は1,000万円を超えるという。自動車重量税の偽造印紙が大量に見つかったのは初めて。金券ショップにも出回っており、警察は印紙犯罪処罰法違反などの疑いで捜査している。
自動車重量税の印紙は、額面5万6,700円~100円の計20種類ある。偽造が見つかったのは自家用車用の3種類(額面3万7,800円、2万5,200円、6,300円)で、いずれも真正な印紙(縦2.5センチ、横4.3センチ)とサイズは同じだが、全体的に色が濃く、目打ちが粗いという特徴だという。運輸支局などに備え付けの判別機で光を当てると、本物との違いが明確になるという。
00年11月に東京都練馬、足立区内などの運輸支局で計20枚(額面合計約70万円)の偽造印紙が見つかったのをはじめ、今年1月までの約3年間に11都府県にある運輸支局など23ヶ所で計325枚(額面計1,073万5,000円分)が相次いで発見された。
印紙は通常、運輸支局内の窓口で購入し、納付書に張って提出する。昨年10月、東京運輸支局多摩自動車検査登録事務所(東京都国立市)で、納付書に張られた印紙の色が違うのに職員が気づき偽造と分かった。
大阪府や兵庫県など近畿4府県の7ヶ所では昨年12月から今年1月にかけて相次いで計36枚(額面計110万8,800円)が見つかった。神戸運輸監理部兵庫陸運部(神戸市)では、偽造印紙を納付書に張って提出した自動車整備会社の従業員に事情を聴いたところ、「知人から買ったが、偽造品とは知らなかった」などと説明したという。大阪運輸支局(大阪府寝屋川市)では、庁舎内で見知らぬ男性から「印紙の種類を間違って購入したので買い取ってほしい」と声をかけられて応じた人がその印紙を使用したところ、偽造印紙と判明した。このほか、金券ショップで購入した印紙が偽造だったケースもある。


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