民間の信用調査機関の東京商工リサーチによると、7日現在、「新型コロナ」関連の倒産は20件、法的手続き準備中は25件発生し、経営破たんは合計45件に達したという。
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「新型コロナ」関連の経営破たんは、最多が東京都の6件で、次いで北海道5件、兵庫県4件、大阪府・福岡県が各3件など、25都道府県に広がっている。
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業種は、宿泊業12件(倒産5件、準備中7件)、飲食業7件(同3件、同4件)、食品製造業6件(同3件、同3件)、アパレル販売など、インバウンド需要と消費者対象の小・零細企業が圧倒的に多い。
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サービス業や小売業だけでなく、出版業、卸売業、製造業など、経営破たんは幅広い業種に広がっている。先行きが見えない「新型コロナ」の影響は、経営基盤の脆弱な零細・中小企業を中心に、さらに増える勢いである。
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◇宿泊業・飲食業など幅広い業種で経営破たん 7日現在、「新型コロナ」関連の経営破たんは45件発生。 業種別では、最多は宿泊業の12件(倒産5件、準備中7件)。インバウンド需要を活況を呈していたが、新型コロナ感染拡大でインバウンド消失に加え、国内旅行も外出自粛などでキャンセルが相次ぎ、事業継続が困難となるケースが増えている。
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このほか、飲食業7件(同3件、準備中4件)や食品製造、アパレル販売などでも経営破たんが発生した。ゴム風船製造業では、中国やタイの現地法人(工場)からの原材料の仕入れが困難で事業継続ができなくなったケースも発生している。
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◇「新型コロナウイルス」関連の倒産20件 「新型コロナ」の影響による倒産は20件。インバウンド需要の落ち込みだけでなく、大学休校により教科書販売の減少、材料仕入困難、イベント中止などで業績悪化で倒産に至ったケースもある。
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◇「新型コロナウイルス」関連の準備中25件 準備中は25件。宿泊業や飲食店のほか、管材・住宅設備機器卸売、陶磁器卸など、幅広い業種で、3月後半に行き詰まりが急増した。
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