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沖電気が独フランクフルト空港にアイリス認証システムを納入

沖電気工業(篠塚勝正社長)は、このたびドイツのフランクフルト空港にアイリス(虹彩)個人認証システムを納入した。ドイツ内務省が推進する『バイオメトリクス(生体認証)による入出国審査の自動化検証プロジェクト』に採用されたもので、2月14日から入出国管理システムの利用が始まる。なお、本プロジェクトは6ヶ月間を予定し、その後本格導入に向けて検討を進める。
フランクフルト空港は、年間5,000万人の乗降客が利用するEU最大規模の玄関口。ドイツ内務省では、米国同時多発テロ以降、さらなる安全性の確保と旅客の利便性の向上を目的に、入出国審査におけるバイオメトリクス技術の活用を検討してきた。その中で誰でも簡単に利用でき、高精度な本人確認が可能なアイリス認証技術をフランクフルト空港に導入し、有効性を検証することになった。
アイリスは目のなかで瞳孔の開き具合を調整するところで、その模様は各人が固有のパターンを持ち、2歳を過ぎると年令による変化がない。また、非接触で画像を取得することができ、データ採取の煩わしさがなく、精度の高い個人認証が実現できる。沖電気は、98年に世界で初めてアイリス認証を利用したシステムを商品化して以来数多くの納入実績を持っている。また、02年にはカメラの前に立つだけで自動的に瞳の位置を検出し、アイリスを自動撮影する「アイリスパスR-WG」を開発し、ゲート管理システムとして販売するなど操作性に優れたセキュリティ商品を提供している。
今回、フランクフルト空港で導入されたのは、アイリス認証を利用して本人確認を行う入出国管理システムである。入出国審査の際にパスポートを読取装置で読み込んだ後、アイリス認証を行い、パスポートの所持者が本人であることを確認する。本人と認められた場合は審査官のチェックなしに入出国ができるようになるため、本システムで使用するアイリス認証装置には、高精度な本人確認と誰もが簡単に利用できる操作性が要求される。沖電気の自動撮影型アイリス認証装置「アイリスパス-WG」は、これらのニーズを満たす装置として高く評価され、採用されたもの。
本プロジェクトでは、システムを利用する人はEU圏内の17ヶ国およびスイスに在住し、頻繁にルフトハンザ航空を利用している旅客から選ばれ、アイリスデータを登録する。精度の高いアイリス認証により本人確認を行うため、入出国時のセキュリティが向上する。また、本人と確認された場合は審査官の確認なしに入出国ができるため旅客の待ち時間が軽減される。
現在、世界各国の空港を中心にバイオメトリクスを用いてセキュリティと利用者の利便性を向上する計画が進んでいる。なかでもアイリス認証は、利用者の抵抗感が少なく、精度の高い本人確認が実現できる技術として注目されている。今回のフランクフルト空港への納入実績をベースに、沖電気は今後アイリス認証システムを海外市場向けに積極的に販売していくことにしている。
このほかに沖電気では、建物や部屋などのへの出入りをアイリス認証により管理する「アイリスパス-WGゲート管理システム」と、PCおよびネットワーク接続時のパスワード代わりに利用できる「アイリスパス-h(ハンディ)」を品揃えしています。これら製品の販売にも注力していく。


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