東京電力は31日、東日本大震災のあと、運転を停止している福島第2原子力発電所をすべて廃炉にすることを取締役会で正式に決めた。これで、福島県内の原発はすべて廃炉が決まった。
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福島第2原発は、福島第1原発から約12キロ南にあり、8年前の東日本大震災で大きな揺れと津波に襲われ、4基すべての運転が停止されたままになっている。内堀福島県知事らが再三、廃炉にするよう求めていた。これで、県内にあった10基の原発はすべて廃炉になる。
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東京電力は、廃炉にともなって燃料プールに保管している使用済み核燃料の約1万体を一時的に管理する新たな貯蔵施設を敷地内につくることにしている。また、4基すべての廃炉作業が終わるのに40年を超える期間がかかることを明らかにしている。
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事故のあった福島第1原発の廃炉を抱えながら、第2原発の4基の廃炉作業を工程通りに進められるかが課題になる。
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