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昨年の密輸薬物の押収は2年ぶり1トン超、合成麻薬は2倍に |
財務省は10日、昨年1年間に税関が摘発した密輸の状況を発表した。覚せい剤や大麻など薬物の密輸では押収量が前年より2割多い1,104キロと2年ぶりに1トンを超えた。若者の間などで流行し、高校生が学校で生徒に密売した事件が起きた合成麻薬MDMAの押収量は、前年比で約2倍の36万8,000錠と過去最高となり、5年前と比べて約20倍に急増している。 |
密輸の手口は、船舶などで人が持ち込む「大量単独型」から国際郵便などを使った「小口多発型」に変わり巧妙になっている。不正薬物全体の摘発(554件)のうち、国際郵便物の利用が248件と最多だった。 |
覚せい剤の押収量は327キロと前年と比べ2割減ったが、件数は4倍近く増え76件と過去最高だった。不法薬物全体では、これまで大量の密輸があまりなかったカナダやマレーシアなどからのルートで摘発が相次ぐなど、密輸元も多様化している。 |
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