9日午後5時10分頃、神戸市中央区下山手通2の東急ハンズ三宮店5階通路に設置されたごみ箱の中から、清掃員の女性(66)が黒いテープでグルグル巻きにされた不審物を見つけ、同店従業員(55)が近くの交番に不審物を持参した。 |
兵庫県警・生田署は、中から電子音が聞こえたことなどから爆発物の可能性もあるとみて、近くの生田神社境内に移して一時保管した。県警の爆発物処理隊が凍結処理し、兵庫県芦屋市の海岸に運んで調べたところ、商品に付ける万引防止用の警報タグを粘土で覆ったものと判明した。 |
調べでは、警報タグは縦約2センチ、横約6センチ、厚さ約0.8センチの板状で、タグが付いたまま商品を売り場の一定の範囲から持ち出そうとしたり、商品から無理に取り外したりすると「ピッ、ピッ」という電子音が鳴る。 |
生田署は万引の発覚を免れるため、何者かがタグを粘土で覆って音を消し、商品を持ち出すなどした後、ごみ箱に投棄した可能性が大きいとみている。 |
現場はJR三ノ宮駅の西約200メートルの繁華街で、周辺の道路は一時通行止めとなった。生田神社周辺には通行人ら約100人が処理作業を見ようと集まり騒然となった。 |