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都が6月4日から高齢者の万引き防ぐ初の電話相談

東京都が6月4日から約1ヶ月間、万引きを繰り返す高齢者やその家族向けの全国初の電話相談を実施することになった。
多発する高齢者の万引きは社会問題になっており、背景には精神疾患や生活苦が指摘されている。都はこうした高齢者に福祉事務所や専門の医療機関を紹介し、抱えている問題を解決して万引きの再発防止にもつなげる考え。
警察庁の統計によると、2016年に万引きで検挙された65歳以上の高齢者は2万6,936人。同年の刑法犯検挙者数全体の12%を占めた。
都は16年、高齢者が万引きする原因や対策を検討する有識者の研究会を設置。研究会は翌年の報告書で、衝動的に窃盗を繰り返す「窃盗症」や認知症が影響している場合は地域の介護・医療サービスに、生活苦が背景にある場合は福祉施策につなげる必要性を指摘していた。
相談は無料で、対象は都内に住む高齢者と家族、家主などの関係者。社会福祉士や精神保健福祉士が相談を受け、内容に応じて最寄りの認知症専門の医療機関や福祉事務所などを紹介する。
電話相談=03-6907-0511=の実施期間は6月4~29日(土日を除く)の午前9時~午後5時。期間終了後に内容を分析し、相談窓口の常設化を含めた今後の対策を検討する。
東京都安全・安心まちづくり課の浜村竜一課長は「万引きを誰にも相談できず繰り返す原因が分かっていないケースがある。本人や家族だけで悩まずに電話してほしい」としている。


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