経団連は6日、神戸製鋼所などで品質管理が問題となったことを受け1,500の会員企業・団体に呼びかけた自主的な不正調査の結果を発表した。昨秋以降、検査データの改ざんが見つかった神戸製鋼、三菱マテリアル、東レのほか、大手5社で不正が見つかった。いずれも各社が既に内容を公表している。
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不正が見つかった5社は、東北電力▽日立製作所と子会社の日立ビルシステム▽三菱電機▽ガラス最大手の旭硝子の子会社AGCテクノグラス▽石油元売り大手コスモエネルギーホールディングスの子会社丸善石油化学。
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日立は国土交通省が認定した基準に適さないエレベーターを製造、販売するなどしていた。三菱電機は荷物用エレベーターの安全装置に不具合が見つかった。東芝グループの東芝エレベータも昨年12月26日、国交省の認定に必要な申請に不備があったと発表したが、経団連には「不適切な事例には当たらない」として報告しなかった。
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経団連はいずれも「安全性に問題はなく、再発防止に取り組んでいる」としている。昨年12月4日に調査し、速やかに公表するよう呼びかけていた。神戸製鋼や東レなどは呼びかけ前に不正が発覚したため報告対象に含まれていない。
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