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「シャープ」と酷似の中国製液晶TVを新潟税関で差し止め

大手電機メーカーのシャープ製と酷似した中国製液晶テレビの輸入を、東京税関新潟支署が差し止めていたことが7日、わかった。昨年4月、関税定率法が改正され、企業や個人が事前に模倣品の輸入差し止めを税関に申し立てることができるようになったが、申し立てによって模倣品の輸入が水際で食い止められたケースは今回が初めて。
東京税関などによると、輸入が差し止められたのは、シャープの液晶テレビ「AQUOS(アクオス)」の15インチ型と商品名は違うものの形状や色、デザインなどがそっくりの中国製液晶テレビ約500台。国内の貿易会社が輸入しようとし昨年9月、新潟東港(新潟県豊栄市)に荷揚げされた。
製品の入った段ボール箱を検査のために開けた同税関新潟支署の職員が「欲しいと思っていたアクオスとそっくり」と驚いたという。この職員は、アクオスを購入するつもりでカタログなどから予備知識を持っていた。
同税関は、この製品が意匠権を侵害するかどうかシャープと輸入元の双方から意見を聞き、模倣品に該当すると認定した。陸揚げから約2ヶ月後、輸送用の船に積み戻しさせた。輸入元はシャープに謝罪した。
シャープによると、アジアで「アクオス」の模倣品が流通し始めたのは昨年から。国内の大手スーパーでも昨年春、「アクオス」とそっくりの韓国製小型液晶テレビがほぼ半額で販売され、国内の輸入会社に警告したという。シャープの広報担当者は「電化製品のデザインを模倣する製品は今後も増えるはず。税関に水際で食い止めてもらうしかない」と話している。


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