昨年1年間に全国の警察が認知した刑法犯は前年比8万1,009件(8.1%)減の91万5,111件となり、3年連続で戦後最少を更新したことが18日、警察庁のまとめ(速報値)でわかった。対前年比減は15年連続で、ピーク時だった2002年の約285万件の3分の1以下となった。
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警察庁は「官民一体となった犯罪抑止への取り組みのほか、住宅や自動車のセキュリティ向上、ドライブレコーダーを含む監視カメラの増加などが功を奏したためではないか」と分析している。
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件数は全都道府県で減少。減少率は山形の18.8%をトップに、岩手18.7%、秋田17.6%と続き、11道府県が10%を超えた。
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罪種別では、全体の7割以上を占める窃盗が前年比6万7,607件減の65万5,541件、強盗も同480件減の1,852件だった。13年以降の過去5年間でそれぞれ窃盗が約33%、強盗も約44%の大幅減となった。
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一方、略取誘拐は239件で前年比11件増。子どもが交流サイトで知り合った容疑者に連れ回されるケースなどが含まれているとみられ、昨年は小学生50人、中学生40人、高校生42人が被害に遭った。
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詐欺も3.9%増の4万2,575件で、うち有料サイトを利用したなどと騙す架空請求詐欺が5756件と5年間で約3.8倍に増加した。
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