東京都は23日、高齢者による万引きの割合増加を受け、犯行の背景を詳しく探る全国初の実態調査の結果を発表した。
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万引きで摘発された高齢者は、独り暮らしや近所付き合いがない人の割合が高いことが判明。万引きの背景に孤独感が影響していることが浮き彫りとなった。都は孤立防止策などを進めることで万引き防止につなげたい考えである。
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調査は警視庁と協力し、昨年秋に実施。万引きによる窃盗容疑で逮捕された65歳以上56人を含む129人に、日常生活について聞き取りやアンケートを行った。
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都内在住の一般の高齢者2,000人にも同様の調査を実施し、1,936人(66.8%)から回答を得た。
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その結果、独り暮らしの割合は、一般高齢者が14.1%に対し、万引きで摘発された高齢者は46.4%。近所付き合いを「ほとんどしていない」と答えたのも、それぞれ4.6%と25%と大きな差があった。
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