豊洲市場の「地下水モニタリング調査」で高濃度の有害物質が検出されたことを受けて行われていた東京都の再調査でも、環境基準を上回るベンゼンなどの有害物質が検出されたことがわかり、19日に開かれる専門家会議で結果が報告されるとともに、豊洲市場の安全性にどのような影響を与えるのか議論される。
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豊洲市場の地下水モニタリング調査では、最終となる9回目の調査で、環境基準を上回るベンゼンなどの有害物質が201ヶ所の調査地点のうち70ヶ所で検出され、東京都が専門家会議の指示を受けて、今年1月から再調査を行っていた。
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これまでの専門家会議で平田健正座長は、豊洲市場では水道が完備され地下水を利用しないため、地下水に環境基準を超える有害物質が含まれていたとしても市場の安全性に問題はないとする見解を示している。
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一方で、小池知事は、再調査の結果が移転の可否を判断するための「科学的な根拠」の1つになるとしながらも、地上と地下とを分けて安全性を考えることは都民の納得にはつながらないという考えを示しています。
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19日の会議では、今回の再調査の結果が豊洲市場の安全性にどのような影響を与えるのか議論され、専門家会議の判断が注目される。
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