前橋地方裁判所(原道子裁判長)は17日、東京電力福島第一原子力発電所の事故で群馬県に避難した人など約130人が生活の基盤を失うなど精神的な苦痛を受けたと訴えた裁判で、国の責任を認め、賠償を命じる初めての判決を言い渡しました。
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また、全国の集団訴訟では初めて東京電力にも賠償を命じた。
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この裁判は、原発事故の避難区域や福島県のそのほかの地域から群馬県に避難した人ら137人が、生活の基盤を失うなど精神的な苦痛を受けたとして、国と東京電力に1人当たり1,100万円、総額約15億円の慰謝料などを求めたもの。
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裁判では、国と東京電力が大規模な津波を事前に予測して被害を防ぐことができたかどうかや、東京電力が避難者に支払っている慰謝料の額が妥当かどうかが争われた。
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17日の判決で、原裁判長は、国の責任を認め賠償を命じる初めての判決を言い渡した。また、全国の18の都道府県で約1万2,000人が起こしている集団訴訟では初めて東京電力にも賠償を命じた。
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