小池都知事は30日、定例記者会見で豊洲市場(江東区)の主要建物下に盛り土がされなかった問題に関する都の内部調査結果を公表した。
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盛り土計画が変更されたプロセスについては、2008(平成20)年~13(同25)年2月の間に5つの段階があったとした。11(同23)年8月の担当部局・中央卸売市場の部課長会議で部のレベルで計画変更が確認され、同9月の実施設計の開始決裁で局としての意思決定がされたなどとした。
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一方、一連の流れの中で盛り土をしない方向性が段階的に固まり、「いつ、誰が決めたのか」はピンポイントで指し示すのが難しいと結論付けた。
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都議会や都民への説明責任が果たされなかった点については、土木セクションと建築セクションの連携が不足し、市場長ら管理部門のチェックもされていなかった実態を指摘した。引き継ぎもいい加減で情報共有やコンプライアンスに欠けていたとした。
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調査は都職員が自ら問題と向き合うことを基本的な考え方として、過去や現在の都幹部らにヒアリングし、当時の資料を精査したという。
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